ISDN回線（INSネット）は、2028年12月31日までに終了します。今後はどうすれば良いのかを解説します。

こちらの記事を見られている方は、ISDN回線のサービス提供が終了してしまうのかを確認したくて、たどり着いたのではないでしょうか？

今後の展望や、注意点を解説します。

また今後の対応方法や代替策をお伝えします。

ISDN回線は2028年12月31日に終了
ISDN回線とは？
ISDN回線（INSネット）の申込受付/提供終了となるサービス
ISDN回線（INSネット）の代替サービス
各都道県ごとのIP網移行時期
INSネットディジタル通信モードの主な用途は？
INSネットディジタル通信モード利用有無の確認方法
INSネットディジタル通信モードを利用していた場合
ISDN回線を利用するうえでの注意点
まとめ

ISDN回線は2028年12月31日に終了

NTTのISDN回線（INSネット）は、2029年以降サービス提供に必要な設備部材が枯渇する見込みであること、およびご利用者が年々減少していることから、2024年8月31日（土）をもって申込受付終了が終了します。

また、2028年12月31日（日）に、ISDN回線（INSネット）サービスが提供終了することを発表しました。

ソフトバンクが提供している固定電話サービス「おとくライン」のISDN64、ISDN1500に関しても、新規受付が2026年4月1日に終了と発表しました。

ソフトバンクの「おとくライン」のISDN64、ISDN1500のサービス提供終了に関しては、下記の記事でご確認ください。

ISDN回線とは？

ISDN回線とは、デジタル信号（音声を0と1のデータに変換したもの）を通信に利用するデジタル回線のことを指します。

銅線（メタル線）を利用して通信する仕組みで、別名INSネットとも呼ばれています。

銅線（メタル線）のサービスにはアナログ回線とISDN（デジタル）回線の2種類の回線種別があります。2種類の違いに関しては、シンプルに説明すると、一つの契約で、アナログ回線は1本、ISDN（デジタル）回線は2本使えるという違いがあります。

対象サービスは、大きく分けて 2 種類あり、電話・ FAX などに利用できる「通話モード」と、パソコンや専用端末などからデータ通信が可能な「デジタル通信モード」です。

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ISDN回線（INSネット）の申込受付/提供終了となるサービス

申込受付/提供終了となるサービスを下記にまとめました。

申込受付/提供終了となるサービス

INSネット64
INSネット64・ライト
INSネット1500
ディジタル通信モードのサービス終了に合わせて、2024年1月より提供している「切替後のINSネット上のデータ通信（補完策）」を含む

下記にNTTの資料を記載します。

※参照：INSネットの新規申込受付・提供終了について | お知らせ・報道発表 | 企業情報 | NTT東日本 (ntt-east.co.jp)

ISDN回線（INSネット）の代替サービス

「フレッツ光」提供エリアにおいて、ISDN回線（INSネット）をご利用中の方につきましては「光アクセスサービス」や「ひかり電話」・「ひかり電話ネクスト」があります。

また、NTTより2024年4月1日（月）に、「ワイヤレス固定電話」の提供が始まります。

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また、NTTのフレッツ光以外にも、おすすめの光回線を下記に記載しています。

各都道県ごとのIP網移行時期

下記が、2023年2月現在で公表されているIP網への移行スケジュールです。

エリア	市外局番	移行日
山形県	023、0233、0234、0235、0237、0238	2024年1月2日
青森県	017、0172、0173、0174、0175、0176、0178、0179	2024年1月17日
秋田県	018、0182、0183、0184、0185、0186、0187
岩手県	019、0191、0192、0193、0194、0195、0197、0198
宮城県	022、0220、0223、0224、0225、0226、0228、0229
福島県	024、0240、0241、0242、0243、0244、0246、0247、0248
北海道	011、0123、0124、0125、0126、01267、0133、0134、0135、0136、0137、01372、01374、01377、0138、0139、01392、01397、01398、0142、0143、0144、0145、01456、01457、0146、01466、015、0152、0153、0154、01547、0155、01558、0156、01564、0157、0158、01586、01587、0162、0163、01632、01634、01635、0164、01648、0165、01654、01655、01656、01658、0166、0167	2024年1月31日
新潟県	025、0250、0254、0255、0256、0257、0258、0259
長野県	026、0260、0261、0263、0264、0265、0266、0267、0268、0269
群馬県	027、0270、0274、0276、0277、0278、0279
栃木県	028、0282、0283、0284、0285、0287、0288、0289
茨城県	0280、029、0291、0293、0294、0295、0296、0297、0299
東京都	03、042、0422、0428、04992、04994、04996、04998
埼玉県	04、042、048、0480、049、0493、0494、0495
千葉県	04、043、0436、0438、0439、047、0470、0471、0475、0476、0478、0479
神奈川県	042、044、045、046、0460、0463、0465、0466、0467、0468
山梨県	055、0551、0552、0553、0554、0555、0556

※固定電話をご利用になっている都道県に該当する市外局番がない場合は、県等域を跨っている場合があるため、市外局番の欄にてご確認ください。

INSネットディジタル通信モードの主な用途は？

INSネットディジタル通信モードで、現在利用されているサービスを下記にまとめました。

区分	利用用途（主な利用例）
POS（販売情報管理システム）	企業の本部⇔店舗間のPOS端末通信
CCT/CAT（クレジット決済端末）	クレジットカード会社⇔店舗間のCAT端末通信
警備	お客さま宅等から警備会社への監視映像通信
企業のEB	銀行⇔企業間のEB（振込・口座照会）
ビル管理（エレベーター監視）	ビル等における入口・エレベーターの監視映像送信・通報
企業内WAN	企業内ネットワーク（WAN）でのデータ通信のバックアップ
レセプトオンライン請求	オンラインによる診療報酬等の請求データ（レセプトデータ）通信

【フレッツ光】

INSネットディジタル通信モード利用有無の確認方法

音声通話しか利用していないと思われていても、実際にはCAT（クレジット決済端末）を電話回線を通して利用されていたり、SECOMやアルソック警備等で、電話回線を通して通信されていたりします。

確認方法は2通りあります。

確認方法 ①

NTT東日本・NTT西日本の請求書（料金内訳）に「INS通信料」の料金が発生しているかを確認

ディジタル通信モードでご利用されている場合、「INS通信料」という名目で請求がきています。通信をしている月としていない月がある可能性があるので、必ず複数月の請求書を確認して下さい。

確認方法 ②

「DSU（ディジタルサービスユニット）」または「TA（ターミナルアダプター）」に接続されている機器の構成や取扱説明書等で仕様を確認（その他、導入・保守ベンダー様や機器メーカー様への確認等）

参照元（NTT公式HP）：https://web116.jp/2024ikou/business.html

【フレッツ光】

INSネットディジタル通信モードを利用していた場合

提供が終了するまでには、別のサービスに変更するようにしましょう。INSネットディジタル通信を利用しているのであれば、必ずデータを受ける会社があるので、そちらの会社へ相談するようにして下さい。

どうしても、サービス終了に間に合わない場合は、NTTで補完策がだされています。

補完策とは「ディジタル通信モード」の提供終了までに別サービス等への移行が間に合わないお客さまに対して、当面の対応策として、一定期間ご提供するものです。
ただし、補完策は、現行のINSネットディジタル通信モードとは品質が異なり、従来の「ディジタル通信モード」より伝送遅延が生じ処理時間が増大する等、利用する機器によっては通信に影響が発生することにご注意ください。

2028年12月31日（日）以降は、NTTのISDN回線（INSネット）サービスが終了していまいますので、別のサービスに変更する必要があります。

安心と信頼の光回線【フレッツ光】

参照元（NTT公式HP）：https://web116.jp/2024ikou/business.html

ISDN回線を利用するうえでの注意点

ISDN（デジタル）回線を利用するにあたっては、DSUやターミナルアダプターという機械を接続しなくては利用出来ません。

そのターミナルアダプターの流通がかなり少なくなってきたため、機器が故障した際は、なかなか手に入りづらく、設定が必要となるため、何かあった時に電話や通信が利用出来なくなる可能性があります。

実際に、オムロンやキャノン、日立、アレクソン、パナソニックと過去にターミナルアダプターを販売していた会社のホームページで確認しても、生産終了という状況となります。

2024年8月31日（土）をもって申込受付終了が終了し、2028年12月31日（日）にサービス提供が終了しますので、出来るだけ早めに代替サービスへの切り替えが必要になります。

まとめ

2024年8月31日（土）をもって申込受付終了が終了し、2028年12月31日（日）にサービス提供が終了します。

2028年12月31日（日）までは、補完策として「ディジタル通信モード」の提供終了までに別サービス等への移行が間に合わないお客さまに対して、当面の対応策として、一定期間ご提供していますが、遅かれ早かれISDN回線（INSネット）のサービス提供は終了しますので、今すぐにでも、光回線にするのが良いでしょう。

光回線、光電話にするのであれば、下記からの申込みがお得です。