通信キャリアが提供している副回線サービスの料金から、メリット・デメリットを解説します。
大手キャリアが提供する副回線サービスってなに?
副回線サービスが、KDDI(AU、UQモバイル)は2023年3月29日から、ソフトバンクは2023年4月12日から提供が開始されました。NTTドコモは2023年6月1日から開始すると発表しました。
副回線サービスとは、新しい番号を取得して、他社の回線を利用し、電話やデータ通信が利用できるオプションサービスです。
通信障害や災害時に通信ができなくなる緊急事態に備えて作られています。
AU、ソフトバンク、NTTドコモと大手キャリア3社が発表しているサービスとなるので、AU⇔ソフトバンク、AU⇔ドコモの相互利用が出来るといったイメージの使い方となります。
2枚のSIMカードを1台のスマホで、併用できるデュアルSIMを利用する必要があります。
ソフトバンク、NTTドコモ | AU | |
月額費用 | 429円 | 429円 |
データ容量 | 500MB/月(送受信最大300kbpsで500MB超過で最大128kbps) | 500MB/月(送受信最大300kbpsで500MB超過で最大128kbps) |
国内通話料 | 22円/30秒 | 22円/30秒 |
SMS | 送信:3.3円/通 | 送信:3.3円/通 |
対応SIM | eSIM | eSIM/SIMカード |
副回線サービスのメリット・デメリット
副回線サービスのメリット・デメリットのを下記にまとめました。
通信障害や災害時に役立つ:2022年7月にはKDDIが大規模な通信障害が発生し、2022年12月にはDOCOMOが通信障害を起こしたのは記憶に新しいと思います。
そのような障害が起こった時の為に、別の回線を持つことで、QR決済を利用したり、連絡をすることが可能となり、万が一の為の対策が出来ます。
他社で申込み手続きをする手間がない:KDDIならKDDIで、ソフトバンクならソフトバンクへオプション契約をすれば良いので、わざわざ別の会社へ申込をする手間が省略されます。
大手通信キャリアという安心感:格安SIMでなく大手キャリアでの通信となるので、安心感があります。
電話番号がもう一つ付与される:オプションではあるものの、別の会社のSIMを利用するため、新しい番号を取得して利用する必要があるため、発信した際には相手に新しい番号を伝えていないと、誰からの電話なのかが分かりません。
対応機種が限られる:1台で2つの電話番号を使う「デュアルSIM」での運用が前提となるので、対応している機種が限られています。必ず対応機種かどうかを確認するよう注意が必要です。
SIMロック解除が必要:スマートフォン本体にSIMロックがかかっていたり、周波数帯が対応していないと副回線サービスを契約しても利用出来ない恐れがあります。
主回線と副回線の切り替えに注意をしないと通話料が高額になる恐れがある:主回線で通話定額サービス(かけ放題)に加入していても、誤って副回線から電話をしてしまうと、通話定額サービスは適用されずに22円/30秒の通話料金が発生してしまうので、注意が必要です。
POVOとLINEMOでは利用できない:POVOとLINEMOの大手キャリアが提供するオンライン専用の格安プランは現段階では副回線サービスの提供がありません。
格安SIMで利用したほうが、価格が安い:格安SIMと比較すると、通信速度や月額費用の面ではおとく感はありません。
副回線としておすすめな格安SIM
月額費用も安く、ドコモの回線が利用できるおすすめなサービスが日本通信のSIMです。
日本通信 | |
月額費用 | 290円 |
データ容量 | 1GB/月(1GB超過で通信速度制限) |
国内通話料 | 11円/30秒 |
SMS | 送信:3円/通 |
対応SIM | マルチカットSIM |
まとめ
通信障害や災害はいつ起こるか分からないため、大手通信キャリアが提供し始めたこのタイミングで、色々と検討しても良い時なのではないでしょうか?
端末が古ければ、デュアルSIMが利用できる端末に変更をして格安SIMを利用してみたり、万が一に備えての対策のために、副回線サービスを申込みしたり、通信キャリアの乗り換えをしたりと、選択肢はいくつかあります。
備えあれば憂いなしという言葉あるように、日頃から準備するに越したことはありません。
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