ご家庭で固定電話をご利用の方必見です。
今後の展望と対応方法をお伝えします。
NTTが2024年1月より固定電話の一部サービスの終了を発表
2024年にNTTの固定電話の一部サービス終了の発表をしました。固定電話のサービスが終了してしまうのではないかと、心配されている方がいらっしゃるかと思います。
GoogleやYahoo検索でも、【固定電話 終了】や【固定電話 廃止】【ISDN 廃止】などが表示されてきます。ご自宅に電話会社から連絡があったよという方もいるかと思います。
実際のところどうなのかを説明します。
今回、対象となるのは、昭和から利用されている銅線(メタル線)を利用して通信する仕組みの電話サービスのことです。銅線(メタル線)には2種類あり、アナログ回線とISDN回線のことを指します。
すごくシンプルに分類するとアナログ回線は一つの契約で1対1の電話できて、ISDNは一つの契約で1対1の電話が2本分(アナログ回線×2)できる電話回線のことです。
アナログ回線はご家庭でよく利用されていて、ISDN回線は電話番号とFAX番号を分けたりすることが出来るので、会社で利用されていることが多いです。
結論としては、その中のISDNの一部サービスが終了するだけで、基本的には今まで通り利用することは可能となります。
【最新情報】2024年3月7日
ISDN回線(INSネット)のサービス提供終了が2028年12月31日までと発表されました。
詳しくは下記の記事でご確認ください。
何が変更されるのか?
色々とサービスが変更されますが、大きく変更される点として、下記となります。
- 従来の通信網から、IP網への移行
電話サービスのために用いられている公衆交換電話網(PSTN)の設備がIP網へ移行されます。
IP網ってなに?
インターネット・プロトコル・スイート技術を利用して、相互接続されたコンピューターをつないで通信することを意味されています。
通信業界ではこの通信網を利用して電話することを、IP電話と呼んでいます。現在、IP電話とは050の番号や、光電話をIP電話として利用されています。
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なぜ、サービスが利用できなくなるのか?
固定電話と言えば、昔はどの家庭にも置いてあるものでした。現在では携帯電話が普及することにより、自宅に固定電話がない家庭が増えてきたと思います。
総務省のデータによると2009年では固定電話の加入者数が4334万加入あったのに対して、2019年の段階で1846万加入と右肩下がりに減少しています。
固定電話に関しては1980代から普及し始めたサービスとなり、設備の老朽化に伴い、2025年を目途に寿命を迎えると言われています。
下記が、音声通信サービスの推移となります。
このような情勢を踏まえて、NTTではサービスの変更、廃止を行うこととなりました。
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利用できなくなるサービスってなに?
いくつかありますが、特に影響があるサービスをお伝えします。
- INSネット(ディジタル通信モード)
- マイライン・マイラインプラス
大きく分けると上記が影響してくるかと思います。ひとつずつ解説させていただきます。
INSネットとは、簡単に説明すると音声通話で利用せずに、通信で利用サービスのことを指します。例にすると、光回線が普及する前に、ご自宅にセコムやアルソック等の警備会社を利用して、通信をしていたり、カラオケを電話回線に繋げて利用していたりと、あまり該当される方は少ないと思います。
マイライン・マイラインプラスとは、通話料金を安くするために、基本料金はNTTを利用、通話料金はご自身が選択した会社を通して、利用するサービスのことです。光回線が普及する前に利用されていたサービスとなるので、なにそれ?と思われる方がほとんどではないでしょうか。
請求が基本料金はNTTから来ていて、通話料金は別の会社からきている方が該当すると思います。
NTT西日本公式でもほかのサービスも記載されているので、気になる方はこちらをご覧ください。
上記に記載した通り、影響のある方は少ないのかなと思います。
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今後はどうなるの?
今後は全てIP網へ変更になることが濃厚だと思います。
IP網の概要としては、モバイル・ブロードバンドの進展によるコミュニケーション手段の多様化に伴い、固定電話(加入電話・INSネット)の契約数等が減少し、電話サービスのために用いられている公衆交換電話網(PSTN)の設備(中継交換機・信号交換機)が2025年頃に維持限界を迎えることから、2024年1月1日以降に固定電話(加入電話・INSネット)の設備切替をすると公表されています。
スマートフォンやIOT製品の普及により、インターネットは生活に必要不可欠のサービスとなってきています。2020年3月の段階で光ファイバーの普及率が99.1%となっていてます。
光ファイバーとはNTTのフレッツ光や、ドコモ光、ソフトバンク光などの光回線のことを指します。
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上記にあるように、光ファイバーの普及と、公衆交換電話網(PSTN)の設備の老朽化からNTTも早く一本化したい思惑はあると思います。
実際に、通信業界で働いている私だからわかることですが、通信キャリアから代理店への光回線へのインセンティブは、以前と比較して減額されています。その理由も、光回線の普及率が高くなってきたからだと思います。
だからこそ、固定電話だけを利用している方は、光回線へ変更することをおすすめします。代理店を通すことでキャッシュバックをもらえることをご存じの方はいらっしゃると思います。
キャッシュバックの原資はあくまで、通信キャリアからのインセンティブを還元しているからです。インセンティブが減額されてしまうと、キャッシュバックの金額は自ずと減ってしまいます。
各都道県ごとのIP網移行時期
下記が、2023年2月現在で公表されているIP網への移行スケジュールです。
エリア | 市外局番 | 移行日(予定) |
山形県 | 023、0233、0234、0235、0237、0238 | 2024年1月2日 |
青森県 | 017、0172、0173、0174、0175、0176、0178、0179 | 2024年1月17日 |
秋田県 | 018、0182、0183、0184、0185、0186、0187 | |
岩手県 | 019、0191、0192、0193、0194、0195、0197、0198 | |
宮城県 | 022、0220、0223、0224、0225、0226、0228、0229 | |
福島県 | 024、0240、0241、0242、0243、0244、0246、0247、0248 | |
北海道 | 011、0123、0124、0125、0126、01267、0133、0134、0135、0136、0137、01372、01374、01377、0138、0139、01392、01397、01398、0142、0143、0144、0145、01456、01457、0146、01466、015、0152、0153、0154、01547、0155、01558、0156、01564、0157、0158、01586、01587、0162、0163、01632、01634、01635、0164、01648、0165、01654、01655、01656、01658、0166、0167 | 2024年1月31日 |
新潟県 | 025、0250、0254、0255、0256、0257、0258、0259 | |
長野県 | 026、0260、0261、0263、0264、0265、0266、0267、0268、0269 | |
群馬県 | 027、0270、0274、0276、0277、0278、0279 | |
栃木県 | 028、0282、0283、0284、0285、0287、0288、0289 | |
茨城県 | 0280、029、0291、0293、0294、0295、0296、0297、0299 | |
東京都 | 03、042、0422、0428、04992、04994、04996、04998 | |
埼玉県 | 04、042、048、0480、049、0493、0494、0495 | |
千葉県 | 04、043、0436、0438、0439、047、0470、0471、0475、0476、0478、0479 | |
神奈川県 | 042、044、045、046、0460、0463、0465、0466、0467、0468 | |
山梨県 | 055、0551、0552、0553、0554、0555、0556 |
さいごに
音声通話だけであれば、まだ固定電話のサービスは利用できます。
ただし、従来の固定電話は設備の老朽化と光ファイバーの普及により、今後は利用できなくなる可能性は濃厚だと思います。
だからこそ、今のうちから余裕を持って、光ファイバーへ変更しておくことをおすすめします。今はインターネットを利用していないよといういう方も、これを機にインターネットを申込み検討してみてください。
下記からの申込みだとお得にインターネットを利用出来ます。
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AUの携帯電話をご利用の方はSo-net光のお申込みをおすすめします。
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